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2009年12月29日 (火)

鷹匠

先日、テレビのBS放送の番組表を何気なく見ていたら、月山(山形県)の山麓に住む鷹匠の番組が載っていました。「月山山麓の鷹匠」と聞いてピーンとくるものがあり、チャンネルを合わせて見てみたところ、やはりドンピシャでした。

僕は昔からオカルトとか心霊の類に興味があり、若いころは心霊スポット巡りなんかをやったもので、あれは某化粧品会社に勤めていたときのことなので、もうかれこれ15年ほど前になるでしょうか、お盆休みにひとりで東北霊場巡りの旅に出たんですね。青森の恐山、秋田の男鹿半島、そして山形の、月山・羽黒山とともに「出羽三山」と呼ばれる山のひとつ湯殿山などを訪れたわけです。恐山は、こんな言い方は変ですが、メジャーな心霊スポットなので興味の無い人でもそれなりに知っていると思うのですが、面白いのは湯殿山です。

山の中腹に山岳信仰の中心となる湯殿山神社があり、ふつう神社と言えば社殿があって、参拝者はそこにお参りに行くわけですが、湯殿山神社にはそれが無いんですね。代わりに一風変わった御神体がある。それが何かは本当は他言してはいけないそうなんですが、ネットを見るとアチコチに書かれているので、まあ書いても良しということにしましょう。御神体とは、簡単に言ってしまうと「奇岩」です。それも巨大な。そしてこの奇岩のすごいところは、”湯殿山”の名前の由来になったのかもしれませんが、そのてっぺんからこんこんとお湯が湧き出していること。よくこんなのを見つけたもんだと感心すると同時に、確かにこれは信仰したくもなるなと思える存在感。参拝者は裸足になって、この岩に登って、湧き出すお湯の中をヒタヒタと歩いていくのです。湯殿山ではそのほかに世界的にも貴重な「即身仏」を見ることができます。ただし即身仏は湯殿山神社にあるのではなく、山麓に点在するいくつかのお寺に安置されているんですね。この時は、その中でも有名な鉄門海上人の即身仏を見に注連寺へ行きました。

前振りが長くなりましたが、湯殿山へは、ふもとの鶴岡から地元の路線バスに乗って行きました。途中どうしたことか、運転手が道を間違えて乗客のおばちゃんから「道が違うよ」と指摘されるというハプニングが。おいおい、大丈夫かよと思いつつも、バスは湯殿山へ向かってどんどん山道を登っていきます。山深くなるにつれ乗客は徐々に少なくなり、否が応にも霊場感が盛り上がってきます。そんなバスの中、僕の前の席に小さな男の子とそのお母さんらしき人が乗っていたんですね。とても特徴的な風貌の男の子は、おかっぱ頭で顔も可愛らしく、その場では僕はてっきり女の子だと思い込んでいました。この親子は、人里離れた山腹の八つ墓村のような(笑)小さな集落で降りてしまいましたが、笑顔がとても印象的なこの子が男だとわかったのは、意外なことによります。

旅行を終えて数ヶ月たったころですかね。何気なくテレビを見ていたら、鷹匠一家のドキュメンタリー番組をやっていたんです。で、その番組を見てビックリしました。何と、湯殿山行きのバスで一緒だった子供が出ていたのです。とても印象的な子だったので容貌を鮮明に覚えていたのですが、いま目の前でテレビに映っているのは、まさにその子でした。何と月山の山麓で鷹匠をやっている人の子供だったのですね。そして女の子ではなく男の子だったことを、このとき知ったのです。こんな形で再び彼の姿を見るとは夢にも思いませんでした。

そして話は最初に戻るのですが、先日BS放送で月山の鷹匠の番組をやったわけです。この時代、鷹匠なんてそんなにいるものではないですし、ましてや月山ともなると、きっと15年前に僕が見た子供の親に違いないと思ったんですね。もしかしてあのときの子供の成長した姿が見れるかもと思いつつ、その番組を見ました。すると案の定、やはりあの鷹匠一家だったわけです。子供も出てきました。すっかり大きくなっていましたが、僕が会ったときの面影が残っています。冬になると、お父さんの鷹匠の仕事を手伝っているそうです。何だか感慨深いものがありましたねー。

その鷹匠とは松原英俊さん。日本最後の鷹匠と呼ばれている人です。

松原英俊氏を紹介するウェブサイト

このサイトの「フォトコレクション」→「家族」のページで、その子の姿を見ることができます。一番古い写真で1996年のものなので、僕が会ったのは確か93年か94年くらいですから、それから2、3年経ってはいますが、おかっぱ頭で確かにあの子です。

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