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2010年9月24日 (金)

ディスカバリーチャンネル 科学映像シンポジウム

昨日、日本科学未来館でおこなわれたディスカバリーチャンネルの科学映像シンポジウムに行ってきました。3部構成で、第1部は、ディスカバリーチャンネルのシニアプロデューサー、ポール・ガセク氏の講演。ガセク氏がこれまでに手がけた番組の映像を見ながら、科学番組の作り方を解説するというものです。第2部は、日本の映像関係者、NHKや民放のプロデューサーとガセク氏によるパネルディスカッション。第3部は、ガセク氏の最新作「解明・宇宙の仕組み」から1話(45分)を上映。

興味深かったのは、第2部のパネルディスカッションで、NHKのプロデューサー村田氏が言っていたこと。現在、来年放送予定の「Life force」というスペシャル番組を制作中だが、NHKだけではお金が足りないので、ディスカバリーチャンネル、アニマルプラネット、フランス国営放送の各社からお金を出してもらっている。ただ、各国・各社で映像の見せ方に対するこだわり、考え方が異なるので、それぞれ用に異なったバージョンを作成しているということでした。例として「ディスカバリーチャンネル版」と「インターナショナル版」の冒頭を見せてもらったのですが、編集はおろか、タイトルまでも異なっていました。そして「日本版」はまたそれらとは違ったものになるそうで、お国柄というか、それぞれの国でどんなものが受けるのか、興味を持たれるのかは、かなり違うのだということがわかりました。個人的には「ディスカバリーチャンネル版」は、ちょっと作為的な印象を持ちましたが。

ちなみに日本版が他のバージョンと大きく異なるのは、MCとして大物タレントが出るということ(誰なのかは明かされませんでしたが)。つまりこれは、いかに内容が良くても、日本では誰か有名なタレントが出ないことには興味を持ってもらえないということですね。ガセク氏は、科学番組を作る際に、まず最初にCGにどれだけお金を割けるのかを考えるそうです。対して日本の番組は、まずタレントにどれだけお金がかかるかから始まるそうです(苦笑)。CGに携わっている身としてはディスカバリーチャンネルのシステムはうらやましい限りですね。もちろん全ての番組に潤沢な予算が使えるわけではないでしょうが、日本の場合はタレントや撮影に使った残りのお金でCGを作るくらいにしか考えられてませんからね。CG用に十分予算を取るといったことは100%ないです。99%とかではなく100%ないです(苦笑)。

まあそれはともかく、他のお題として、日本で科学番組を作る場合、子供から老人まで、知識のある人から無い人まで、とにかくあらゆる層に面白く感じてもらえるものを目指しがちだが、あまりにそれを意識しすぎると内容の薄いものになってしまうというジレンマがある。それについてはポールさんはどうお考えですかということについては、ガセク氏自身は、あまりターゲットを広げすぎないほうが良いという意見でした。そもそもアメリカはマーケットが大きいので、意識的にターゲットを広げなくてもやっていけるそうなのですが。ディスカバリーチャンネル自体はメインのターゲットを20~50歳くらいに設定しているようです。

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