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2010年11月 9日 (火)

映画とCG

先日、宇宙戦艦ヤマトのプロデューサー西崎義展氏が亡くなりました。僕は子供のころからのヤマトファンであり、しかし大人になってから、実際にヤマトのアニメ制作に携わったアニメーターの方々から西崎氏の悪しき評判を聞いたりして、亡くなったことに対しては複雑な気分です。松本零士氏と著作権争いで裁判沙汰になっていましたが、多くの人はヤマトは松本氏の作品だと勘違いしているようですが、実際は西崎氏の企画であり、松本氏はプロジェクトの途中からキャラデザイナーとして参加したにすぎません(この経緯はWikipediaに詳しく書かれています)。

奇しくももうすぐ実写版ヤマトが公開されます。ストーリーはどうかわかりませんが、予告編を見る限りVFXは非常によくできているようで、俄然期待が膨らみます。監督は山崎氏ですが、監督が他の人だったらあのクォリティは絶対出せなかったでしょうね。そして同じCGに携わるものとして気になるのは、VFXの予算がいくらあったのかということです。CG出身の山崎さんですから、VFX制作に勝算がない限りは監督を引き受けないと思われます。そうすると、そこそこの予算がもらえたのではないかと勝手に推測するわけですが・・・・・。

CGを多用した邦画が公開されると、いつもやれCGがへぼいだとか、日本のCGは技術が遅れているとか叩かれるわけですが、この業界にいる身としては、へぼくなるのはもうしょうがないと思いますね。いや、日本のCG技術がハリウッドに肩を並べるなどと言う気はさらさらありませんが、たとえばCMで僕らがやっているような仕事なら、大半の視聴者がそれをCGであることにすら気づかないレベルでは作れるわけです。ではなぜ映画ではダメなのか? それは制作規模に見合った予算とスケジュールがまったく無いからです。

僕の会社はあまり映画の仕事は積極的にはやっていません。その理由は、映画を仕事の柱に置くと、スタッフに払う報酬の額を維持できないからです。映画のCG費用がどれくらいかと言いますと、テレビCMの半分もあればいいほうで、実際は1/4くらい、酷いときは1/10くらいです(ショット単位に換算した場合)。なので、仮に普段は月40万もらっているとすると、映画だけで食っていくとしたら月収10万とかになってしまうわけです。これでは仕事を請けたとしても単価の高い上級者をつけるわけにはいかず、質は落ちるけれど経験の浅い人にやってもらうか、安かろう悪かろうの会社に頼むしかないわけで、結果的にしょぼいCGができあがるというわけです。

ただ、映画の場合はCMと違って作品として後々残るので、内容が魅力的であれば僕の会社でも請け負うことはあります。しかしその場合はボランティアでやるくらいの気概で請けなければなりません。そういうことから、今回の実写版ヤマトのVFX費用がどれほどかというのは非常に気になります。

下の写真は自宅で飼っているクワガタのクワタン。

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このコクワガタは、カブトムシなどとは違って冬を越します。最近元気がなく、ずっとおがくずの中に入りっぱなしで、もう冬眠してしまったのかと思っていました。なので、ちょうどエサも切れていたのでそのまま放置していたのです。しかし先日たまたま夜の3時ごろに目が覚めて虫かごの中を見たら、木にしがみついて活動してたんですね。これはエサを与えていなかったのはかわいそうだったと思い、ネットで専門店から取り寄せた高級ゼリーを与えたところ、すごい食いつきようで、みるみる元気になって昼間も活動するようになりました。それまでは近所のスーパーで売っていた数種類の果物のフレーバーつきの昆虫ゼリーを与えていましたが、どうやらあまり良くなかったようです。

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