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2010年11月14日 (日)

宇宙講座

「国立大学フェスタ2010」というイベントの一環として開催された東京大学の数物連携宇宙研究機構(IPMU)と宇宙線研究所(ICRR)の合同一般講演会に行ってきました。場所は東京大学本郷キャンパスにある小柴ホール。IPMUからは向山特任准教授による「四次元を超える宇宙」、ICRRからは宮原特任助教による「宇宙の天気と地球の天気」というテーマの講演でした。

向山先生は以前僕がIPMUに行ったときにご挨拶をさせていただき、今回の講演では僕の作成した映像を使ってくださいました。「バルク」と呼ばれる高次元空間に我々の住む3次元宇宙が「膜(ブレーン)」のような状態で浮いており、ブレーンから重力波が高次元空間へ飛び出しているという内容の映像です。元々はこの講演用に作ったのではありませんでしたが、たまたま講演の内容と映像の内容が一致したので使ってもらいました。

もう一方の「宇宙の天気と地球の天気」は、普段まったくノーマークの分野なので、とても興味深く聴かせていただきました。太陽の活動が地球の気象に影響を与えることは何となく想像できると思います。太陽の活動が活発になると気温が上がるのかななどと思ったりしますよね。しかし太陽からの熱そのものが気象に与える影響は実はほとんどないそうです。ではどのように影響が出るのか? 

太陽からはその活動によって強力な磁場が常に発生していて、その磁場によって宇宙からやってくる荷電粒子、つまり「宇宙線」が地球に降り注ぐのを制限しています。なので太陽の活動が鈍ると磁場が弱まり、地球に降り注ぐ宇宙線の量が増えます。詳しく調査した結果、宇宙線の量が増えると地球上の雲の量が増え、その結果太陽からの光が遮られるために地球の気温が下がるのだそうです。グラフを見ると、年ごとの宇宙線の量と気温とが見事なまでに連動しているんですね。

また、銀河系を上から見るとこの写真のようになっているわけですが、地球が太陽の周りを回っているのと同じように太陽系全体も銀河系の中を移動しています。

Ginga

渦巻き状になっている明るい部分は星間物質の濃い部分で、太陽系は銀河内を移動している間に、この明るい部分に入ったり出たりするわけです。その周期がだいたい1億年らしいのですが、過去の気候を調べると1億年単位で大きな変化をしているそうなのです。なので気候というのは単に地球の大気や太陽からの影響だけでなく、このような宇宙のスケールでも変化するということが最近になってわかってきたそうです。

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