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2010年11月19日 (金)

古典占星学

昨日は月イチの西洋占星術講座。西洋占星術というと雑誌の星占いページ等で最も馴染みのある占いだと思いますが、僕は未来を占うとかそういったことよりも(もちろんそれも興味の対象ではありますが)、どちらかと言えば古代の人々がどうやって空の星の動きと人の運命を結びつけるようになったかに興味を覚えます。なので、最新の占星術の理論よりも古典的な文献に興味があるわけです。

現代の占星術では、主に10個の惑星(太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星)の位置で運勢を占いますが(最近は小惑星や冥王星のさらに外側にある準惑星といったものも考慮する場合があります)、実際地球上から目で空を見て確認できるのは土星までなわけです。天王星から先は肉眼ではとても見ることはできませんし、小惑星などは望遠鏡でも見ることはできません。そんな星が人間に何か影響を及ぼしていると考えるのは無理があると思うわけです。古典占星術では、当時はまだ土星より先の惑星は発見されていませんから、占いに使われるのは土星までの7惑星です。そしてそれぞれが12星座の支配星として割り当てられ、その方式は図形にすると10惑星でやるよりも非常にすっきりとしてシンプルで美しいのです。

ローマ時代に書かれた占星学の翻訳本は今でも容易に入手することができます。その頃はまだ占星学=天文学で、ことさら「占い」という意識があるわけではなく、天の星が人間の運命に影響を与えるのは当然のこととして考えられています。たとえばマニリウスという人が書いた「占星術または天の聖なる学」を読むと、現代よりも星座となっているモチーフの容姿とか性質を重視していることがわかります。昨日も占星術の先生が「古典占星術の本を読むと面白いよ」と言っていたのですが、例えば自分が生まれた瞬間に地平線を登ってくる星座がおうし座だと牛に似た容姿に、いて座だと馬っぽい容姿になるとしています。その他、性格とか適正のある職業とか諸々のことが、星座の見た目や性格に強く結びつけられているわけです。

しかしそこで疑問に思うのは、みなさんも感じたことがあるかもしれませんが、夜空を見て、この星の配列をいったいどう見たら蟹に見えるのか、乙女に見えるのか、水瓶に見えるのか、理解に苦しむ星座があるわけです。まあ星もそれぞれ動いているのでギリシャ時代は今とは多少星の配列も違ったかもしれませんが、それにしても強引な星座が多い気がします。特に黄道12宮と呼ばれる占星術に使われる星座は、星座としては知っているけれど、実際空を眺めたらどこにあるのかよくわからないというのが多いのです。これはむしろ、先に占星術理論があって、それに合うように後から星座の絵を星に当てはめていったと考えたほうが自然に思えるのですが、どうなんでしょうか?

その辺りも含めて、占星術が成立するまでの過程をくわしく知りたいですね。

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