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2011年1月 4日 (火)

疑問氷解

昨日の記事に載せたこのえびす様の石碑ですが・・・

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えびす様の向かって左側には「享保4~」とこれが作られた年が刻まれていることは昨日の記事に書きました。実はこの写真でもわかるように、向かって右側にも文字が彫られています。何と彫られているかというと

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「奉納戻申○中」となっています。この意味がよくわからなくて、悩んでたんですね。「奉納」はわかります。神社なんかに行くとよくありますよね、奉納された物品が。問題はそれに続く「戻申○中」という文字です。

まずこの「○」の字が見たこともない字で、意味が分かりません。昔の仮名遣いでしかも簡略化されているでしょうからパソコンの辞書にも登録されていません。左の部首がごんべんだというのは想像できます。部首がごんべんの文字で前後に「申」「中」がつく言葉となると「申請中」が思い浮かぶのですが、意味が分かりませんね。「奉納したものを戻してもらうように申請中」ということでしょうか? 以前どこかに奉納したえびす様を戻してくれるように申請していますから、とりあえず仮のえびす様を置いときますみたいな感じで(笑)。いくらなんでも石碑にそんなことは書かないですよねー。

で、どうにも気になってしかたがないので、何か解決のヒントはないかとネットで検索しまくって調べてみました。そして解決のきっかけになったのがこのサイトの一文。

http://uncletell.cool.ne.jp/naka0109.htm(北信濃中条村の野辺より)

このページの一番右下に庚申塚の写真があり、その碑には「戻申尊」と彫られているんですね。どうやら昔は「庚申」のことを「戻申」と書くことがあったようです。なので「『奉納戻』『申請中』」ではなく「『奉納』『戻申』『○中』」だったわけです。このえびす様は庚申塚の隣に建っているので納得できます。

では「○中」とは何か? その答えはこのサイトにありました。

http://homepage2.nifty.com/liondog/kuron/komazatu_32.htm(猿の威を借りる狛犬)

このサイトに「庚申講中」という言葉が出てきます。「講中」とは組織・団体のことで、「ねずみ講」などの「講」もそうですね。「講」の簡体字(中国の字体)は「讲」と書くようで、つくりに「井」があるのはこのえびす様の文字と共通しています。したがって「○中」の「○」が「講」であることはほぼ確実だと思われます。つまり庚申信仰の団体ということになります。

http://www2.netwave.or.jp/~ja5cvx/soshikikoutokochyu.htm(講と講中)

つまりこのえびす様は「奉納 庚申講中」と書かれてあったわけで、地元の庚申信仰団体がこの場所に奉納したということですね。

ところで・・・・

僕のウェブサイト www.hayashidahiroyuki.com が見れなくなっていたのはサーバーダウンのせいではありませんでした。原因はドメイン使用料の支払いの期限切れでした(苦笑)。支払い期限が来てもオートリニューアルされる設定にしていたので、今までは勝手に支払い手続きがなされて更新されていたのですが、登録していたクレジットカードの番号が既に使用していない期限切れの昔のままになっていたので、自動で更新できなかったようです。よく見たら、12月の半ばに手動で更新するようにという連絡メールが来ていました。トホホです。さきほど手続きをしたので、そのうち見れるようになるでしょう。

オマケ。今日の夕暮れの富士山。会社の窓から撮影。

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