« 2011年11月 | トップページ | 2012年1月 »

2011年12月

2011年12月31日 (土)

大晦日

いよいよ今年最後の日。猫のイオタの調子が良くないので、今晩は奥さんと2人で葉山の仕事場に泊まって面倒を見ることに。仕事場ではテレビも見れないので、Wiiを持ち込んでずっとゼルダの伝説をやっています(笑)。町では他県ナンバーの車が目立ちます。年末休暇で遊びにきているのか、それとも帰省なのか。コロッケ屋はすごく混んでいましたが、そのほかはこれといって普段と特に変わった様子はなく、静かな大晦日です。

道端には水仙の花があちこちで咲いています。

123105

大晦日の森戸海岸。夏は大勢の人で賑わう浜も今は人影はほとんどありません。

123101

今年最後の夕暮れ。会社前の浜。人も波もほとんどなく、とても静か。

123103

会社脇の小道は裏の神社へ続く参道になっていて、年末年始やお祭りのときはこのように提灯が灯ります。

123102

|
|

2011年12月30日 (金)

牛乳でうがい

122904

みなさんは牛乳でうがいをしたことはありますか? 普通はそんなことしませんよね(笑)。興味がある人はちょっとやってみてください。とんでもないことになりますから。僕は毎日朝と夜の2回、喘息の薬を服用しています。この薬はちょっと変わっていて普通の錠剤とか飲み薬ではなく、ケースに充填されたごく細かい粉末の薬を深呼吸とともに思いっきり吸い込むのです。そしてこの薬を吸ったあとは必ずうがいをして口の中に残った粉末をきれいに洗い流さないと副作用を起こすのです。

自宅で服用する場合は普通に水でうがいをするのですが、自宅でできない場合、たとえば外出先で服用しなければならない場合、都合よくうがいできる環境がないことがあります。そんなときはペットボトルのお茶などで口をゆすいでそのまま飲み込むのですが(飲み込んでも問題はありません)、先日そのお茶もなく、なぜか牛乳だけが手元にあるという状況があったんですね。なのでその牛乳でガラガラうがいをしてみたわけです。すると、牛乳が口の中でどんどん泡立ち、みるみるうちに口いっぱいに広がったかと思うとついには口からあふれ出し、僕は窒息しそうになって思わず口に含んだ牛乳をその場にぜんぶ吹き出してしまいました(苦笑)。

いや、驚きました。あんなに瞬時に、あたかも石鹸水のように泡立つとは思いもしませんでした。そしてつくづく自分はアホだなとあきれたのは、泡立ってしまったのはうがいの仕方が悪かったのだと思い、もう一度挑戦してみてまた同じように吹き出してしまったことです(苦笑)。もう2度と牛乳でうがいはしません。

|
|

2011年12月29日 (木)

びっくり

僕の自宅も仕事場も最寄駅はJRの逗子駅で、駅前には商店街がありとても活気があふれています。その商店街に富士トーイといって、ずいぶん前につぶれたおもちゃ屋があり、先日からその物件が売りに出されていました。

こちらがその富士トーイ。真ん中のシャッターが下りている店舗です(Googleストリートビューより)。となりはトンカツのさぼてん(2Fはレストラン)と洋服屋さん。

122901

地図で見るとこんな感じ。

122902

で、いったいお幾らなんだろうと興味本位で不動産屋のサイトを見てみたらビックリ! お値段なんと1億6700万円!!

122903

いや、驚きました。高くて5000万くらいだろうと想像してたので衝撃を受けました。こんな田舎の商店街のいち店舗、しかもかなり古い物件が1億6700万円ですよ。「土地」と書いてあるので建物の価値はゼロ、土地だけの値段でコレなんでしょう。逗子という町にはそれだけのブランドがあるということでしょうか。

|
|

2011年12月28日 (水)

コーヒー

ご近所で「アーセンプレイス」というスローフードのレストランをやっているTさんから、ジャコウネコの糞から採れたという貴重なコーヒー豆をいただいたので飲んでみました(笑)。ジャコウネコはコーヒー豆をエサとして食べていて、果肉の部分は体内で消化されるのですが種子である豆の部分は消化されずに糞に混ざって出てきます。それをきれいに洗って商品にするわけです。ウンコに混ざってたコーヒー豆なんてと思われるかもしれませんが、<コピ・ルアク>と言って非常に高価なコーヒー豆なのです。見た目はいたって普通で、飲むとウンコの香りがほのかに漂う・・・・なんてことは全くありません(笑)。

今日はCMディレクターの牧鉄馬さんのオフィスで忘年会。実は牧さんのオフィスは僕の千駄ヶ谷のオフィスとは目と鼻の先。20メートルくらいの距離なのです。牧さんは、どちらかというとCGはなるべく使いたくない、すべてをライブで撮りたいと思っている人。牧さんを含めそういった人たちはCGがCGっぽく見えることを極端に嫌うため完璧なクォリティを求めてきます。しかしそのような人が僕の会社を評価し、必ず指名してくれるのはとてもうれしいことです。

122804

上の写真は、葉山の仕事場のすぐ裏にある小さな神社です。ここから裏山へ続く登山道の入り口にもなっています。例年は元旦の午前0時を過ぎると自宅近所の秋谷神社という神社へ初詣に出かけていたのですが(甘酒と粗品をもらえる)、今度の年始はイオタの世話があるので、この会社裏の神社に行くことになるかもしれません。森戸神社もすぐ近くですが、恐らく人がごった返しているでしょう。人ごみは嫌なので、大晦日仕事場にいることになれば、ひっそりとこちらにお参りします。

|
|

2011年12月27日 (火)

納会

今日は夕方から千駄ヶ谷のオフィスでワークショップ。最近やった仕事の中から技術的に高度なものを、それを担当したスタッフがみんなの前でメイキングをレクチャーするというもので、不定期に開催しています。今回は東京モーターショーの映像などを。ワークショップの後は会社近くの「Good Morning Cafe」を貸しきって納会。会社の営業は29日までですが、都合により本日おこないました。

122801

総勢70名くらいでしょうか。

122802

122803

年賀状コンペの表彰式などをやって、22時過ぎに閉会。あまり良い話題のない年でしたが、新しいアイデアとは往々にして良くない状況下で生まれるもの。来年はさらに新しいことにチャレンジしていきたいと思います。

リコーダーの吉沢先生が午後葉山にいらっしゃっていたらしく電話をいただいたのですが、僕は千駄ヶ谷のオフィスにいたので残念ながらお会いできず。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

2011年12月26日 (月)

収録

122401 Sunset @Shinnase fishing port

今日はNHKでEテレの番組「デジスタティーンズ」の特番収録。タイ、ベトナム、マレーシア、ブルネイ、韓国、イラン、トルコそして日本といったアジア各国のティーンズたちの作品を発表する場です。日本・タイ・トルコのスタジオをネットでつなぎ、それぞれの国で番組を同時進行させてお互いに意見を交換するというスタイルで、本当は11月に収録予定だったのですが、タイがご存知のとおり大洪水に見舞われて開催不可能になったため、ひと月延びたのです。

この特番は今年の7月に京都でおこなったワークショップつながりのイベントということもあり、そこで講師をやったガンダムの富野さん、クリエイティブディレクターの箭内さん、僕の3人でそれぞれの作品にコメントしていったわけですが、お二人ともさすがというか、なかなか鋭いことをおっしゃるわけです。僕はどうしても話が技術的な方向に行きがちで作品の本質がつけていないなぁと未熟さを感じずにはいられませんでした。2月にオンエアの予定だそうです。各国の通信で少々手間取ったので収録時間が押して終了したのが23時。その日はサントリー・BOSSレインボーマウンテンのCM制作チームの忘年会もあって、収録が終わったら合流するつもりだったのですが、葉山に戻れなくなるので残念ながら欠席しました。

|
|

2011年12月25日 (日)

初雪

今日葉山ではほんの少しですが雪が降りました。恐らく今年最初の雪ではないでしょうか。朝はよく晴れていましたが、お昼近くになるとみるみる雲が出てきてパラパラと雨が降り始め、それほど寒いとは感じなかったもののそのうち雪になりました。でもすぐにやんで夕方にはまた晴れました。

122501 My office @Hayama

イオタが病気になってから自宅に帰る機会がめっきり減り、僕が仕事で十分に猫の面倒を見れなかったりするので、奥さんも会社にずっといることが多く、まるで仕事場が自宅のようになってしまっています。たまに帰ったときに先月末に買ったゼルダの伝説をプレイしていているのですが、コントローラーの電池の消費量がものすごいと感じるのは僕だけでしょうか? 始めてから既に単3電池を6本消費しています。たぶん10日もやってないと思うんですよ。会社から戻って寝るまでの間にやるので、1回のプレイ時間は長くて2時間くらいです。僕のWiiのコントローラーは古いやつで、モーションプラスという別パーツをくっつけて使っていますが、これが電気を食うのでしょうか? 全クリアするまでに電池が何本いるのか不安です。

|
|

2011年12月24日 (土)

鍋パーティー

僕の仕事場がある葉山の真名瀬に四郎さんという名物漁師さんがいます。今日はその四郎さんの仕事場でクリスマスの鍋パーティーをやりました。幸い天気は抜けるような青空、汗ばむくらいの陽気で、とても和やかな時間を過ごすことができました。

満潮だったので砂浜が狭くなっています。
122402

みんなに鍋をよそってくれる四郎さん。
122403

鍋の中身は、四郎さんが目の前の海で獲ってきた魚(メジナ、カンパチ、スズキ等)、ハマグリ、三浦大根。魚のいい出汁が出ています。
122405

ほんとに良い天気でした。ここに集まっている人たちは、四郎さんを除いて根っからの葉山ッ子ではありません。もともとは東京に住んでいてこちらへ移ってきた人、もしくは今も東京に住んでいてこちらに別荘がある人、僕のように葉山町民ではないけれど葉山で何かをやっている人といった具合です。

122404

なぜそんな人たちが四郎さんと親交を持っているかというと、四郎さん自身が、いわゆる「よそ者」でないと葉山の町を良くしていくことができないという考えを持っているからです。親戚だから、知り合いだからということだけで選挙で投票する、馴れ合いの政治、ムラの政治、政治家による町の私物化といったものが葉山の町をどんどん悪い方向へ導いていることを、昔の葉山の良さを知っているからこそ嘆いているんですね。なので葉山の町をどうにか良くしようという志しを持った人たちが集まってくるのです(ただし僕は単なるご近所さんですが)。こういったことは葉山だけでなく、全国の地方自治体で同じような問題を抱えているのではないでしょうか。

122406 122407

|
|

2011年12月23日 (金)

JOTA

会社で飼っているネコのイオタ。肥満細胞腫という皮膚がんが全身に出来ていて、9月の時点でお医者さんからはあと半年もつかどうかと言われています。毛が生えているので外からはわかりませんが、全身ブツブツだらけです。

122201

121911

今は抗がん剤治療を受けていますが、これといって改善の兆しは見えていません。子供のころからほっぺたにおできがあり、何だろうとは思っていましたが、そのときはそれほど深刻だとは思わずに放っておいたのです。今ではとりかえしのつかないことになってしまいました。つきっきりで見ててあげなければならないので、僕と奥さんとで交代で会社に泊まっています。板橋にある奥さんの実家の裏庭で生まれて捕獲され、当時池袋にあった自宅に来たあと、これまた当時は原宿にあった僕の会社のペットとなり、会社が千駄ヶ谷に引っ越せば千駄ヶ谷へ連れてこられ、さらには僕が葉山のほうに仕事場を移したのでとうとう三浦半島くんだりまで来ることになってしまいました。

全身の皮膚に悪性の腫瘍ができている以外は全然健康なんですよ。一時食欲が減退していましたが今は正常で元気ですし、血液検査ではほぼ問題がないのです。あと数ヶ月しかもたないと言われても全然ピンときません。今は皮膚だけですが、これが内臓へ転移しはじめるとダメだそうです。とにかくガンの進行をできるだけ抑えるために色々な薬を試してみているところです。

左イオタ、右ゆず。
121913

手前からみかん、イオタ、ゆず。人の寝袋にがっつり座っています。
122202

パソコンのモニタに座るイオタ。熱を発して暖かいので、お気に入りの場所なのです。
122203

 

|
|

2011年12月22日 (木)

宇宙誕生

121906 Shirou-san's place @ Shinnase beach

いよいよ今年も残すところあとわずかになってきましたが、この年末年始は平穏に暮らせそうです。いつもなら、クライアントは年末年始きっちり休むけれど年明けにチェックするから、君たちCG部隊は休まず働いてねと言わんばかりの仕事が必ずあるわけです。今年もある仕事でそうなりそうだったのですが、企画が進むうちにどんどんCGのボリュームが減っていってほとんど何もやらなくてもいいくらいになってしまいました。この仕事のために他の仕事も断っていたので、珍しく年末年始は何もやらずに平和に過ごせそうです。ただ猫の世話があるのでどの道会社へは行かなければならないのですが。

また宇宙の話になりますが、ネットにこんなニュースが出てました。

3次元の宇宙誕生を再現 高エネ研などが成功

万物の統一理論と目され研究が続けられている超弦理論では、この宇宙は3次元ではなく9次元だとか10次元とされます。ではなぜ我々には3次元までしか認識できないのか、残りの6次元とか7次元はどこにあるのかという疑問が当然わいてきます。例えば下図の髪の毛のような物は我々人間のスケールから見ればほとんど長さだけの1次元の情報しか持たないように見えます。しかし実際にはさらにその下の図のように、顕微鏡で見れば3次元の立体としての情報を持っていることがわかるわけです。

Hair

Hair2

空間もこれと同じように、我々のスケールでは3次元にしか見えませんが、残りの6次元または7次元は素粒子レベルのスケールにコンパクト化されていると考えられています。ニュースでは、元々全ての次元がコンパクト化されていて、そこから3次元だけが膨張して宇宙空間が誕生することをコンピュータシミュレーションで再現することができたということです。超弦理論はたとえそれが正しかったとしても、予言する様々な事象を現在の科学力では非力すぎて検証できないとされており、しばしば机上の空論のように見られたりするのですが、こうやって今の技術で可能なところから少しずつ謎を解き明かしていく様子にはとても興奮させられます。

超光速ニュートリノ、ヒッグス粒子、そして今回の成果といい、科学者たちのこれまでの地道な研究が少しずつ開花していることを実感できます。来年はダークマターやダークエネルギーについての研究や発見がもっと進むでしょうし、宇宙好きにとってはとても刺激的な状況になることは間違いありません。

|
|

2011年12月21日 (水)

忘年会

121901

今日はNHK・BSの番組「コズミックフロント」の忘年会に行ってきました。プロデューサーやディレクター、CGを含むその他のスタッフの方々と歓談(会費制で、みなさんの受信料で飲食したわけではないのでご安心を)。聞けばこの番組は30~50代の男性に絶大な支持を受けているそうで、専門家の方々からの評価も高いらしく、そのおかげで来年もまた放送の継続が決まったそうです。来年は女性の視聴者の獲得が課題だとか(笑)。このような良質な番組に関われることは自分にとって非常に価値のあることですし、そもそも趣味と実益が一致しているのでやっていて楽しいのです。

統括プロデューサーのKさんは長年NHKで宇宙モノの番組を作ってこられた方で、その豊富な知識には驚かされるのですが、宇宙番組にはCGがつきものだからかCGに関する知識もすごいわけです。トランスペアレンシーだとかNurbsだとか専門用語が次々に口から出てくるんですね(笑)。だから作る側としては少しも気が抜けません(とは言え、非常に気さくな方です)。その代わり研究の最先端の情報にいろいろと触れられるわけで、それに連れて自分の知識も増えていくことがとても楽しみな仕事です。

その忘年会の帰り、渋谷駅から山手線で品川へ出て、そこから横須賀線に乗り換え逗子に戻ってきたのですが、逗子のひとつ手前の鎌倉まで座れないという大失態を犯してしまいました。品川~逗子間は1時間ほどかかりますから、なるべく早く座りたいわけです。そこで早く降りそうな客の見当をつけてその人の前に立つわけですが、昨晩は見事に勘がはずれて最後の1区間しか座ることができませんでした。以前書いたことがありますが湘南新宿ラインについてはかなり客層の特徴をつかんで早期に座る術を編み出しましたが、横須賀線についてはまだ勉強不足だと認めざるを得ません。

逗子駅はホームの先頭側に出口があるため、ついその付近に止まる車両に乗ってしまいます。しかし逗子に至るまでの各駅はホームの先頭側に出口があることが実は少ないんですね。したがって前の方の車両に乗ってしまうとほとんどの人がそのまま逗子まで行ってしまうというパターンに陥りやすいのです。それはわかっているのですが、電車を降りたあとにやたらと長いJRのホームを出口まで歩いていくのが面倒で、つい前のほうの車両に乗ってしまうのです。まだまだ研究が必要ですね。

|
|

2011年12月20日 (火)

小澤征爾

午前中は喘息の経過観察で病院へ。レントゲン撮影と肺活量検査。去年よりも肺活量および一気に吐き出せる息の量が増えていることが判明。喘息患者は肺の気管支が細くなっているため、吸った息を一気に吐き出せないのですが、なかなか良い結果でかなり良くなってきているとのこと。飲んでいる薬を減らすことになりました。それでも1日朝晩の2回、ステロイド剤の吸引は続けていかなければなりません。

121903 Shinnase beach @ Hayama

ところで僕は普段は科学書、料理本、漫画以外の本はほとんど読まないのですが、先日仕事の帰りに新宿駅構内の本屋で小澤征爾と村上春樹の対談本を見つけ、思わず買って読んでみました。クラシック音楽はあまり聴きませんが、日本人として世界的に成功し、地位と名声を得ている小澤征爾という人物に興味があったのです。アメリカのボストン交響楽団の音楽監督を30年間努めて世界でもトップレベルのオーケストラに育て上げたのち、音楽界の頂点ともいえるウィーン国立歌劇場の音楽監督にまでなった小澤氏の、何か秘密みたいなものを垣間見れないかという期待がありました。

Ozawa

音楽と美術という違いはあれど、同じ日本人としてひとつの分野で世界の頂点にたった小澤氏を誇りに思うとともに、彼のあふれる才能や行動力をうらやましくも思います。自分もこの世に生まれてきたからには世界に認められるものを残したい、何かを成しとげたいという気持ちが本を読み進めるごとに沸々と湧き上がってくるのを抑えられません。もちろん小澤氏は若い頃から成功しているのに対し僕はもう40代半ば。才能も何もかも比ぶべくもなく、彼が目標などと言えば笑われるでしょうし、おこがましいことこの上ないわけですが、そういう気概を持ってこの先の人生を歩んでいきたいなどと考える今日この頃です。

リコーダーをやり始めてから多少は昔の音楽をかじるようになり、この本によって小澤氏の音楽を彼がまた病気で活動できなくなる前に一度でも生で聴いておきたいと思っていたところ、イープラスから来年3月に神奈川県民ホールで行われる小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトの案内が。一般発売は来月ですが、先行で特別に1階のS席を販売しますということで、思わず買ってしまいました。

<小澤征爾音楽塾オペラプロジェクト11>
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」(全2幕・原語上演/字幕つき)

音楽監督・指揮:小澤征爾
演  出:浅利慶太
装  置:高田一郎
衣  裳:森 英恵
照  明:吉井澄雄

管弦楽:小澤征爾音楽塾オーケストラ
合唱:小澤征爾音楽塾合唱団
合唱指揮:キャサリン・チュウ

演奏するのは由緒あるオーケストラではなく、オーディションで選ばれた、これから世界を目指さんとする若者たちです。したがって小澤氏の最高の音楽が聴けるというわけではないのでしょうが、上記の本を読んでいて、スイスや日本で彼の若者を育成する様子にとても興味を持ったので、これはこれですごく楽しみです。

|
|

2011年12月19日 (月)

ご無沙汰してました

約1ヵ月ぶりの更新になってしまいました(汗)。先週までハードな仕事があり、それが終わった後もこまごまとした仕事があったりゼルダの伝説をやっていたりして、ずいぶんと間があいてしまいました。

120401

この1ヵ月の間に色々なニュースや出来事がありましたが、個人的におお!と思ったのは「ヒッグス粒子」の存在が証明されそうだということです。自然界を支配している力は4つあり、電気や光、磁力などを司る「電磁気力」、全ての物質の間に働く「重力」、そして原子や素粒子などのミクロのスケールだけで作用する「強い相互作用」と「弱い相互作用」の4つです。この4つのうち、重力を除いた3つの力を素粒子レベルで説明するのが「標準モデル」とか「標準模型」と呼ばれる理論で、固有名詞ではなく「標準モデル」と名づけられているのは、この理論の中で予言されている素粒子の中でひとつだけまだ見つかっていないものがあり、不完全な理論だからです。その見つかっていない素粒子が「ヒッグス粒子」です。文字通り「標準モデル」は素粒子論のスタンダードな理論なので、ヒッグス粒子が見つからないとなると現在の素粒子論自体が御破算になってしまうわけで、CERNのLHCで最優先課題としてやっきになって実験をしているのです。

ニュースによってはヒッグス粒子のことを「神の粒子」などと書いてあったりしますが、要は素粒子に「質量」を与える役割をしているのがヒッグス粒子とされています。この世界は「ヒッグス場」というもので満たされていて、物質を形作っている素粒子はその中を「泳いでいる」状態にあります。ヒッグス場を水で満たされたプールだとすると素粒子はその中を泳ぐ魚や人間のようなもので、泳ぐと水の抵抗を受けますよね。その抵抗の強さは物の形によって違います。魚のように流線型をしていればスイスイ進みますし、そうでないものは強い抵抗を受けゆっくりとしか進めません。素粒子もヒッグス場の中を進むときに抵抗を受け、その強さは素粒子によって異なります。光子は全く抵抗を受けないので質量はゼロです。その他の素粒子は抵抗を受け、その強さが質量となるのです。

ではヒッグス粒子の存在が証明されれば現在の素粒子論は確固たるものになるのかと言うとそうではありません。先に標準理論は自然界の4つの力のうち重力を除いた3つの力について説明するものだと書いたように、結局は片手落ちなわけです。僕らにとってもっとも身近で常にそれを体で感じている重力こそが実は一番やっかいで、素粒子レベルでは今のところはまだ何も解明できてないのです。一応グラビトンという架空の素粒子が重力を媒介しているとされていますが、他の3つの力にくらべて重力は驚くほど弱いので(重力がいかに弱いかは、重力に反して磁石で軽々と物を持ち上げられることから実感できます)実験が難しく、破綻のない理論を作ることは非常に困難なのです。

ひとつの発見があってもまだ解明されない事象が山ほどあります。しかしそれが僕らの想像力を大いに刺激してもいます。

|
|

« 2011年11月 | トップページ | 2012年1月 »